学生がポイントサイトで稼いだら税金はかかるのか?


税金なんて全然分からないんだけど、まだ学生でもポイントサイトを使ってお金を稼いだら、やっぱり国に納めないといけないのかな??消費税も年々上がるし、節税できるなら知っておきたい!

カクカク

マルマル

生活をしていて何にでも税金がかかるから、ポイントサイトで稼いだポイントにも税金がかかるかって?いい質問だね!今回はポイントサイトを使う上で税金がかかるのか解説していくよ!
  • 「学生でもポイントサイトで稼いだら税金がかかるって本当??」
  • 「税金は一種類だけ?」
  • 「学生だから特別に節税できたりしないの?」

このようにポイントサイトで稼いだお金に税金がかかるのか心配な学生さんに、学生のポイントサイトの稼ぎに本当に税金はかかるのか、いくら以上稼いだら税金が必要なのかを解説しています。

どのタイミングで税金がかかるのかも解説しています。この記事を読んで、税金がかからないように勉強しましょう。

学生でもポイントサイトのお小遣い稼ぎ年間50万円以上で税金がかかる

この記事を読んでいる学生の方は、ポイントサイトの収入に税金がかかるか心配していると思いますが、結論から言うと、ポイントサイトで一定以上の収入があると学生でも税金を払わなければいけません。

残念ながら学生だからと言って、税金が優遇される特別措置があるわけではありません。

稼いだ金額に対しての税金徴収なので、今は学生の皆さんも一度ここでポイントサイトを使う上で確認しておきたい”税金のシステム”を見ていきましょう!

アルバイトの給料とは違いポイントサイトの収入は一時所得または雑所得


飲食店などでアルバイトをしたことがある学生さんは、もらったお給料から税金が引かれていたことがあるかもしれません。

アルバイトなどの労働に支払われるお金はほとんどが「給料」です。きちんとした企業では学生に支払う給料から「所得税」を差し引いて、学生の代わりに税務署に支払っています。

一方でポイントサイトで稼いだお金は給料ではなく、「一時所得」または「雑所得」です。

ポイントサイトで税金を差し引いてくれることはなく、必要があれば学生でも、もらったお金の中から自分で税金を払わなければいけません。

ポイントサイトで稼ぐお金は次の2つにわけられ、それぞれ払う税金の金額が異なります。

  1. ショッピング・資料請求・アプリダウンロードなどの広告案件利用 → 一時所得
  2. 友達紹介・無料ゲーム・アンケート・モニターなど → 雑所得

詳しく見ていきましょう。

ポイントサイトの案件利用は一時所得

ポイントサイトの収入のうち、ネットショッピングや資料請求、アプリダウンロードなどの広告案件利用で獲得したポイントは、一時所得です。

このようなショッピングのサイトでお買い物をしてポイントが付いたり、

資料請求をするとポイントがもらえる場合も、この一時所得に含まれます。

学生は利用することが少ないと思いますが、クレジットカード発行や各種講座の開設など、ポイントサイト内で「広告」として扱われていいる案件でもらうポイントは、ほぼ一時所得となります。

学生も一時所得50万超えは確定申告で税金がかかる

広告利用(一時所得) 友達紹介やアンケート
控除額 年間50万円 -
申告不要(給与所得者のみ) 年間40万円まで 年間20万円まで
合計 年間90万円まで 年間20万円まで

給与所得者でない一般の学生は、一時所得が1年間で50万円を超えると税金を払わなければいけません。

給与所得の人は、さらに年間20万円(一時所得は1/2になるので40万円)まで確定申告は不要になっています。

一時所得とは何か?の定義が、国税庁のホームページに掲載されています。

さらに、こちらにもポイントサイトのポイントについて書かれています。

所得税法において課税されるべき所得は、所得区分を決定する必要がある。ほとんどのポイントプログラムは、物品等の購買を起因として、売買等の目的物とは別の経済的利益を与えるという、法人から消費者への贈与契約であることから、一時所得となる。
しかし、ポイントが付与される起因となった取り引きの内容または当事者の状況によっては、他の所得となる場合がある。

引用元:国税庁 企業が提供するポイントプログラムの加入者(個人)に係る所得税の課税関係について

とはいえ、1年間で50万円ものポイントサイトの広告収入がある学生は、ほぼいないでしょう。

大量に友達を紹介したら超える可能性も無きにしも非ずかな!?

カクカク

ポイントサイトの案件収入で学生が払う税金はいくら?

さらに一時収入には特別控除額や計算式があり、稼いだお金がそのまま一時所得になるわけではありません。

一時所得の計算方法
  1. 一時所得を計算する
  2. 所得に対する税金を計算する

一時所得の計算式はこちらです。

一時所得の計算式
(一時所得の金額-経費-特別控除額)÷ 2

ポイントサイトの収入では経費はかからないので0円とすると、1年間に60万円の広告収入があった場合はつぎのように計算します。

例①年間60万円のポイントを獲得した場合
(60万円-50万円)÷ 2 = 一時所得5万円

この場合、一時所得は5万円となり、50万円を超えないので納税の義務はありません。

ポイントサイトの広告収入でかなり稼いでも、学生が一時収入の税金を払う必要はほぼないと言えます。

学生でもポイントサイトのアンケートなど年間20万円以上で税金がかかる

ポイントサイトのアンケートや無料ゲームなどは扱いが少し違い、学生でも稼ぎ過ぎると税金を払わなければいけない可能性があります。

ポイントサイトのアンケートや友達紹介は雑所得

ポイントサイトの収入のうち、友達紹介・無料ゲーム・アンケート・モニターなどの広告案件以外で獲得したポイントは、雑所得になります。

友達紹介のキャンペーンはどのポイントサイトも設けられていて、紹介するとポイントがもらえる嬉しいシステムです。

マルマル

他のカテゴリに当てはまらないのが雑所得として計算できるのか!

学生も雑所得20万超えは確定申告で税金がかかる

広告利用 友達紹介やアンケート(雑所得)
控除額 年間50万円 -
申告不要(給与所得者のみ) 年間40万円まで 年間20万円まで
合計 年間90万円まで 年間20万円まで

学生でも、雑所得が1年間で20万円を超えると税金を払わなければいけません。1ヶ月にすると16,600円ほどです。これくらいでしたら、がんばったら稼げるかもしれません。

反対に、年間20万以下に抑えて稼げば税金を払わなくてもいいので、いくら稼いだか計算しながら調整するといいですね。

ポイントサイトの雑所得収入で学生が払う税金はいくら?

雑所得には一時所得のような控除額や計算式はありません。

稼いだお金が20万円を超えたら、稼いだ金額の総額に対して税金がかかります。

 総所得金額が195万円以下の場合 税率 5%

税金の金額は所得の金額によって異なり、所得が195万円以下の場合の税率は5%です。

1年間の雑所得が30万円だった場合は次のような計算になります。

 30万円 × 5% = 15,000円

ポイントサイトで無料ゲームなどの収入が年間で30万円あれば、15,000円もの税金を払わなければいけないのです。

総所得金額に対する税率と、控除額はこちらです。

総所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超~330万円以下 10% 97,500円
330万円超~695万円以下 20% 427,500円
695万円超~900万円以下 23% 636,000円
900万円超~1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超~4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円
稼いだ全部の合計金額によって、税率が細かく細分化されているんだね。

カクカク

学生のポイントサイト収入はどのタイミングで税金が必要?

では、ポイントサイトの収入はどのタイミングで税金がかかるのでしょうか。

ポイント獲得時ではなく電子マネーなどに換金したとき

アルバイトのお給料でしたら、給料日が収入が確定する日です。

毎年1月1日から12月31日までの間の給料日にもらった給料で収入を計算します。ではポイントサイトは、ポイントサイトの通帳にポイントが記載された日でしょうか。

答えはNOです。

通帳に記載されても、有効期限切れでポイントが失効してしまうことがありますし、最低交換額に届かなくて換金できない場合もあります。

ポイントサイトの収入が確定するのは、ポイント交換申請をして、現金や電子マネーに交換できたタイミングです。

もし年間の雑所得が20万円を超えそうな学生さんは、年内は20万円以上は換金せずにおき、年が明けてから残りを換金すると、その年の雑所得は20万円以内になり税金はかかりません。立派な節税対策ですね。

マルマル

ポイント交換を次の年度に繰り越してしまえば、今年度はとりあえず問題はないからね!

学生がポイントサイトで稼いだら税務署にバレるのか


でも、もしも税金のかかる金額までポイントサイトで稼いで、しかも換金してしまった場合はどうしましょう。黙っていたらバレないのでしょうか?

注意点
納めなくてはいけない税金を申告せずに納めなかった場合、税務署から調査が入り、納めるべき税金の他に追徴税まで払わなければいけなくなる場合があります。

バレた場合、未成年でしたらほぼ親に連絡が入るでしょう。必ず調査が入るとは限りませんが、もしも税金を払わなければいけないくらい稼いだ場合は、大変なことになる前に親に相談してみることをおすすめします。

扶養控除ってなに?学生のポイントサイト収入や税金に関係ある?

この記事を読んでいる学生さんは、税金のことを調べている際に「扶養控除」という言葉を見たり聞いたりして、それも心配に思っているかもしれません。

学生本人の税金とは関係ありませんが、扶養控除についても簡単に説明します。

収入が103万円を超えると扶養控除を外れる

学生は収入が少ない、または収入がない状態なので、ほぼ全員が親の扶養に入り養ってもらっていて、親は扶養している家族がいると、税金が安くなるという優遇措置を受けています。

ところが、学生でもアルバイトなどで一定以上の収入を得ると、親の扶養から抜けなければいけなくなります。

学生でも年間に103万円以上の収入があると、親は扶養控除を使えなくなり増税になります。

親の年収が500万円程度の場合、稼いだ金額で前後しますが、約9万円も増税になってしまう場合もあります。

学生の内は、アルバイトやポイントサイトでたくさん稼ぐ場合は、親と相談した方がよいでしょう。

まとめ

こうしてみると、税金についての勉強なんて学校ではほとんど教えてくれないから、自分で勉強しないとなって思うね。

カクカク

マルマル

税法も国や時代で変わるから、いろいろ勉強すると面白いよね!

いかがでしたか?この記事では、以下のことについてご紹介しました。

本記事の要点
  • ポイントサイトで稼いだら金額によって税金を払う義務が発生する
  • ポイントサイトで稼げるポイントでの所得は、一時所得と雑所得の2種類がある
  • 税金の区分によって税金のかかる金額や、計算方法が違う

学生でもポイントサイトでたくさん稼ぐと、税金がかかる場合があります。

友達紹介や無料ゲームで20万円以上稼ぎそうな場合は、税金対策をした方がよいでしょう。稼ぎ過ぎてしまうと、親が払う税金に関わってくることもあるので、親にも相談してみましょう。

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